最新 地学事典 の解説
ケッペン-ミランコビッチのかせつ
ケッペン-ミランコビッチの仮説
Köppen-Milankovitch’s hypothesis
氷期・間氷期の交代が天文学的原因によって生ずるとする仮説。W.Köppen(1924)が唱えたものを,M.Milankovitch(1930)が定量化した(Milankovitchの曲線)。その後,Milankovitch自身が何度も改良。地軸の太陽に対する傾きがおよそ4万年を周期として22°~24.5°の間を変化すること,地球軌道上の近日点がおよそ2.1万年を周期として春夏秋冬と変化すること,および,地球軌道の離心率がおよそ9.2万年を周期として0.005~0.048変わることの三つの変化要因を組み合わせて,地球表面の気候変化を算出すると,氷期・間氷期のみならず,亜氷期・亜間氷期の出現まで説明できた。実際と合わない点もあったので批判が多かったが,地球側のレスポンスについて研究が進むにつれ,再び見直されている。
執筆者:杉村 新
参照項目:ミランコビッチ・サイクル
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

