化学辞典 第2版 「セビン」の解説
セビン
セビン
cevine
C27H43NO8(509.64).ユリ科Schoenocaulon officinale A.GrayやバイケイソウVeratrum virideの種子に含まれるエステルアルカロイドのセバジンや,ベラトリジンのアルカリ加水分解によって得られるステロイドアルカロイドの一つ.融点165 ℃.-18°(エタノール).粘膜をいちじるしく刺激し,毒性が強い.LD50 87 mg/kg(ネズミ,静注).アルカリ加水分解の際の真のアルカミンであるベラセビンは,アルカリの作用でセバゲニンを経てセビンに異性化するので,セビンは二次生成物であって,本来のアルカミンではない.セバジンの毒性はさらに強く,LD50 3.5 mg/kg(ネズミ,腹腔内).
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報