げんなり鮨(読み)げんなりずし

日本の郷土料理がわかる辞典 「げんなり鮨」の解説

げんなりずし【げんなり鮨】


静岡県東伊豆町稲取の郷土料理で押しずしの一種すし飯を一合升くらいの大きさの木枠に入れて四角に成形し、上面を覆うように具をのせる。具は、金目鯛で作った紅白のそぼろ、しいたけの煮つけ、すし飯と形を合わせて切ったまぐろの赤身卵焼きの5種で、1個に1種ずつのせ5個で一人前婚礼上棟式など祝いの席で供される。◇量が多く「げんなり」してしまう、あるいは「げん(縁起)が成る」ことから。

出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報