ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コジオール」の意味・わかりやすい解説
コジオール
Kosiol, Erich
[没]1990.9.7. ザルツブルク
ドイツの経営経済学者。ボン大学で数学を学んで 1922年博士号を取得し,さらにケルン大学で経済および社会学を学んで 24年商学士となる。 26年ケルン大学助手となり,31年同大学で経営経済学の教授資格を取得,39年ニュルンベルク経済・社会大学正教授。 48年ベルリン自由大学の設立によって正教授として招かれ,同大学で経済・社会学部の創設に力を尽し,67年退官,その後は組織論と会計学の研究に専念した。組織論は職分の分析から出発して職位相互の関係の形成に主眼をおく構成論と仕事の流れにおける人的,時間的,場所的関係から成る経過論から構成されており,会計学の分野では企業の計算制度を貨幣的収支と財貨消費に直結する原価計算とに2分した多くの研究成果を発表して注目された。主著"Bilanzreform und Einheitsbilanz" (1949) ,"Leistungsgerechte Entlöhnung" (62) ,"Organisation der Unternehmung" (62) ,"Kostenrechnung" (64) など。
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