日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケルン大学」の意味・わかりやすい解説
ケルン大学
けるんだいがく
Universität zu Köln
1388年自由都市ケルンに、ウルバヌス6世Urbanus Ⅵの勅書を得て設立された中世大学の一つ。フランスのパリ大学に範をとり、神学を中心にハイデルベルク大学と名声を競ったが、しだいに振るわなくなった。1798年にはフランスに占領されるに及び、大学は閉鎖された。その後20世紀に入り単科の商科大学として再建され(1901)、臨床専門の医学アカデミーを吸収した(1904)。1919年プロイセン政府がケルン市と契約して総合大学となり、第二次世界大戦後ノルトライン・ウェストファーレン州に移管された。1999年現在、経済・社会科学、法学、医学、哲学、数学・自然科学、教育学、特殊教育・療法学の7学部があり、教員数約2000人、学生数約6万3000人を数える。
[馬越 徹]