普及版 字通 「コ・ひさご」の読み・字形・画数・意味
11画
[字訓] ひさご
[説文解字]
[字形] 形声
声符は夸(こ)。夸に深く刳(えぐ)り、中が空虚となる意がある。〔説文〕七下に「匏なり」とあり、をいう。〔荘子、逍遥遊〕に「之れを剖(さ)きて以てと爲さば、則ち(こらく)として容るる無し」とある落は、わが国のカラリにあたる擬声語。を壺盧(ころ)、天空を廓落(かくらく)というのも、みな同系の語である。
[訓義]
1. ひさご、ふくべ、ひょうたん。
2. 壺と通じ、つぼ、かめ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヒサゴ/ ニガヒサゴ 〔立〕 ナリヒサゴ・ヒサゴ
[語系]
・壺haは同声。中空の意がある。koa、科・khuai、果・鍋kuai、窩uaiなどもその語系とみてよい。
[熟語]
▶・果▶・形▶・壺▶・羹▶・犀▶・子▶・▶・棲▶・尊▶・蓄▶・肥▶・▶・脯▶・落▶・蠡▶・▶
[下接語]
・甘・巨・苦・懸・康・大・盤・肥
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報