コルカロリ(英語表記)Cor Caroli

改訂新版 世界大百科事典 「コルカロリ」の意味・わかりやすい解説

コル・カロリ
Cor Caroli

りょうけん座のα2星。〈チャールズ心臓〉という意の奇抜なラテン名は,ハリーすい星で有名な天文学者E.ハリーが,イギリス国王チャールズ2世をたたえて命名したものである。口径5cmクラスの小望遠鏡による観望に適した連星で,約19″離れて5.6等のα1星が見える。また,この星は磁変星,あるいはA型特異星としても知られ,磁場の強さや,金属元素の存在を示すスペクトルの吸収線が,この星の変光周期と同様に規則的に変化している。概略位置は赤経12h56m,赤緯+38°19′。午後9時の南中は5月中旬。実視等級は2.9等。半径は太陽の約4倍。距離は121光年。
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百科事典マイペディア 「コルカロリ」の意味・わかりやすい解説

コル・カロリ

りょうけん座のα星。〈チャールズの心臓〉の意。望遠鏡による観測に適した実視連星。実視等級2.9等,距離121光年。

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世界大百科事典(旧版)内のコルカロリの言及

【りょうけん座(猟犬座)】より

…2匹の犬はアステリオン,カラの名がある。α星コル・カロリ(〈チャールズの心臓〉の意)はα12と分かれる二重星で,α1星は光度5.6等,F0型星,α2星は光度2.9等,A0型特異星で,スペクトル中にケイ素,ユーロピウムなどの線が強く,周期5.46939日の変光星で,磁場の強さも同じ周期で変化する磁変星として有名。コル・カロリの名はイギリス王チャールズ2世が王政復古でロンドンへ帰ってきたとき(1660年5月29日),この星が異常に明るく輝いたという話による。…

※「コルカロリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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