コルチェ(読み)こるちぇ(その他表記)Korçë

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コルチェ」の意味・わかりやすい解説

コルチェ
こるちぇ
Korçë

南東ヨーロッパ、アルバニア南東部の中心都市。コルチャともいう。人口5万8900(2003推計)。標高800メートルの肥沃(ひよく)な高原にあり、小麦集散地として栄えた。トルコ支配下の1887年、アルバニア語で授業する最初の学校が設立され、アルバニア国民教育の先駆をなした。1912年ギリシア占領、1920年アルバニアに帰属、第二次世界大戦時には、ギリシア、イタリア、ドイツに相次いで占領されるなか抵抗運動の拠点となった。伝統的な手織りじゅうたん、食品、ガラスなどの工業があり、また、近郊では褐炭が採掘されている。

[大羽奎介・齋藤 厚]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

一富士二鷹三茄子

初夢に見るものの中で、縁起のよいとされているものを順に挙げた句。[補説]一に富士山、二に愛鷹あしたか山、三に初茄子の値段と、駿河国で高いものを並べた句ともいわれる。...

一富士二鷹三茄子の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android