改訂新版 世界大百科事典 「コルチャ」の意味・わかりやすい解説 コルチャKorçë アルバニア南東部,コルチャ盆地の中央部に位置する商業都市。人口14万4439(2003)。13世紀に文献に現れ,中世にはバルカン内陸部とアドリア海を結ぶ通商・交通の要地であった。第2次大戦中には,イタリア軍,ギリシア軍,ドイツ軍に占領され,パルチザン戦の舞台となった。砂糖・ビール・タバコ・繊維・ガラス工場があり,近郊では褐炭が採掘されている。マケドニアのオフリトおよびビトラと道路で結ばれ,ティラナからは空路も通じている。執筆者:直野 敦 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コルチャ」の意味・わかりやすい解説 コルチャKorçë アルバニア南東部,コルチャ地区の行政中心地。モラバ山麓の標高 835mの盆地に位置する。国の主要なコムギ栽培地域で,テンサイの栽培,加工も主産業の一つ。醸造,繊維,皮革などの工場もある。 15世紀にこの地方出身のイスラム教徒貴族によって建設されたイスラム寺院を中心に発展した町で,のちに南アルバニアの民族独立運動の拠点となった。 1912年にギリシアに占領され,さらに4年間のフランス軍の支配ののち,アルバニアに返還された。第2次世界大戦中はイタリア軍,ギリシア軍,ドイツ軍に占領されたが,それに対する抵抗運動の中心地でもあった。人口6万 4100 (1989推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by