最新 地学事典 「コレンス石」の解説
コレンスせき
コレンス石
corrensite
3八面体型緑泥石と3八面体型スメクタイト(または膨張性バーミキュライト)の1:1型規則型混合層鉱物。最近では,コレンス石の膨張層としてスメクタイトとバーミキュライトの中間の性質を示すものまで含めてコレンス石と呼ばれる。須藤俊男(1974)によれば(Mg9-(3x/2)Al3x/2)(8-2x Al2x)O20(OH)10(M)x/2・nH2O(Mは交換性陽イオン)。X線回折では,膨張層がスメクタイトの場合,未処理のものはd(001)の値は2.91nmで,グリセロール処理で3.105nmに,550℃の加熱で2.35~2.40nmに変化。膨張層がバーミキュライトの場合は,未処理の状態でd(001)2.852nm, Mg飽和-エチレングリコール処理で変化せず,K処理で2.436nmに,475℃の加熱で2.406nmに変化する。直方晶系,空間群不明,格子定数a0.5337nm, b0.9215, c2.90(ただし一例で,諸説あり)。Mgに富む苦灰岩質あるいは泥質堆積岩中,グリーンタフ中,黒鉱鉱床の変質帯中,熱水変質を受けた蛇紋岩中などに産出。
執筆者:富田 克利
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

