岩石学辞典 「コンクリーション」の解説 コンクリーション 堆積岩の特定の自生鉱物組成が団塊状または不規則に濃集したものを総合した名称.溶液から物質が局所的に堆積して発達したもので,一般に核の周りに中心から外側に向けて成長する.生成時期により団塊は,堆積と同時または一次的に形成された同生団塊(syngenetic concretion),地層堆積に引き続いて二次的に形成された後生団塊(epigenetic concretion),周囲の堆積物とほとんど同時に堆積した準同時期団塊(penecontemporaneous concretion)などに分類される.大きさは径1cm以下から30cm以上に変化し,ときに数m以上に及ぶものもある[Becker : 1888, Delkeschamp : 1904, Richardson : 1919, Tarr : 1921, Pettijohn : 1957, 木村ほか : 1973].コンクリーションを変成作用に含める考え方もある.ラテン語のconcretioは共に成長するの意味. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報