ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンゴ国際協会」の意味・わかりやすい解説
コンゴ国際協会
コンゴこくさいきょうかい
Association Internationale du Congo
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…彼は,当時すでにアジアに広大な植民地を建設することによって莫大な経済的利益と社会的安定を確保していた隣国オランダに触発されて,アフリカの植民地化に乗り出したのであった。レオポルド2世は1870年代末にコンゴ国際協会を創設し,コンゴ盆地の植民地化を押し進めた。このとき大きな役割を果たしたのがスタンリーであり,彼は80年代初期までにコンゴ川下流地域に道路と40に及ぶ開発基地を建設し,さらにコンゴ各地の首長たちと合計約400に及ぶ保護条約を結んで,これらの地域をコンゴ国際協会の支配下に組みこんだ。…
…ベルギー国王レオポルド2世が私有財産として創設した中部アフリカの植民地(現,コンゴ民主共和国)。19世紀後半ヨーロッパ列強に伍してアフリカ進出を企てたレオポルド2世は,スタンリーをコンゴ川流域に派遣して,現地の首長たちと計400におよぶ保護条約を結び,同地域を彼の私的組織であるコンゴ国際協会(1878創設)の支配下においた。欧米列強はベルリン会議(1884‐85)でコンゴに対するこの協会の主権を認めたので,同協会はコンゴ自由国に改組されて(1885),レオポルド2世はその国王を兼ねるにいたった。…
※「コンゴ国際協会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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