ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンスタンチヌス8世」の意味・わかりやすい解説
コンスタンチヌス8世
コンスタンチヌスはっせい
Constantinus VIII
[没]1028
ビザンチン皇帝 (在位 1025~28) 。 963年父ロマヌス2世の死後,母テオファノの摂政下兄バシリウス2世とともに帝位についた。母の2度の再婚で,帝位にはあったが実権はなく,976年兄バシリウス2世が名実ともに正帝となったあと,副帝についた。政務を好まず,享楽的生活を好み,兄の死後,1025年正帝位についたが,政務をとらず,名目上の皇帝としての役割を果したにすぎない。実際には,約 50年間共治帝として帝位にあったことになるが,これはビザンチン帝国における帝位の正統継承権の意識が,いかに不明確であったかを如実に物語っている。
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