ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロマヌス2世」の意味・わかりやすい解説
ロマヌス2世
ロマヌスにせい
Romanus II
[没]963.3.15.
ビザンチン皇帝 (在位 959~963) 。コンスタンチヌス7世の子。父の死後即位。政治的能力に乏しく,実務は宦官で大臣のブリンガスに,軍事上の実務は将軍ニケフォルス・フォーカス (のちのニケフォルス2世) にまかせた。その短い治世の最大の業績はニケフォルスをクレタ遠征に送り,クレタをイスラム勢力から奪還 (961) させたことと,さらに小アジアに遠征を試み,アレッポの町などを占領 (962) したことである。
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