長元(読み)チョウゲン

関連語 窯印 作者 正玄

精選版 日本国語大辞典 「長元」の意味・読み・例文・類語

ちょうげんチャウゲン【長元】

  1. 平安時代、後一条・後朱雀両天皇の代の年号。万寿五年(一〇二八)七月二五日に疫病旱魃などのため改元、長元一〇年(一〇三七)四月二一日長暦元年となる。関白藤原頼通出典勘文によれば「六韜」の「天之為天、元為天長矣、地久矣、長久在其元」による。ただし、現行の「六韜」にはこの文はない。

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日本の元号がわかる事典 「長元」の解説

ちょうげん【長元】

日本の元号(年号)。平安時代の1028年から1037年まで、後一条(ごいちじょう)天皇、後朱雀(ごすざく)天皇の代の元号。前元号は万寿(まんじゅ)。次元号は長暦(ちょうりゃく)。1028年(万寿5)7月25日改元。疫病、炎旱天変地異を断ち切るために行われた(災異改元)。『太公六韜(たいこうりくとう)』を出典とする命名。藤原頼通(よりみち)による摂関政治が行われていた。1028年(長元1)、前上総介の平忠常(ただつね)が下総国で反乱を起こし、安房国府を襲い国守・平惟忠(これただ)を殺害、乱は房総3国(安房、上総、下総)に広がった。朝廷源頼信(よりのぶ)に討伐を命じ、1031年(長元4)の忠常の降伏で、乱は終息した(平忠常の乱)。1036年(長元9)には後一条天皇が崩御し、弟の後朱雀天皇が即位した。

出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報

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