ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンスタンティノス1世」の意味・わかりやすい解説
コンスタンティノス1世
コンスタンティノスいっせい
Konstantinos I
[没]1923.1.11. イタリア,パレルモ
ギリシア国王(在位 1913~17,1920~22)。ゲオルギオス1世の長男。ライプチヒ大学,ドイツ陸軍士官学校卒業。1898年にドイツ皇帝ウィルヘルム2世の妹ゾフィーと結婚。1913年3月暗殺された父王の跡を継ぎ国王となった。第1次世界大戦勃発に際しては,連合軍を支持するエレウセリオス・ベニゼロス首相と対立しながらも中立を守り,イギリス=フランス軍のギリシア上陸を阻止したが,親ドイツ派として連合軍に退位を迫られ,1917年6月二男アレクサンドロスに王位を譲り,スイスに引退。戦後アレクサンドロスの死,親イギリス・フランス派のベニゼロス首相の失脚により,国民投票の結果,1920年12月に王位に復帰。しかし対オスマン帝国戦に敗れ,ニコラオス・プラスティラスによる軍事革命が起こったため,1922年9月王位を長男ゲオルギオス2世に譲り,シチリア島に亡命した。
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