最新 地学事典 「コンデンストセクション」の解説
コンデンストセクション
condensed section
半遠洋性~遠洋性の泥質堆積物で構成され,緩慢な堆積速度(<1~10mm/1,000年)で特徴づけられる海成層のある区間(P.R.Vail et al., 1984)。コンデンスセクションとも。その過程をコンデンセーションと呼ぶこともある。相対海水準上昇は沿岸域での堆積空間を増加させ,砕屑物はその堆積空間の埋積に費やされるので,陸棚・陸棚斜面・盆地底での堆積速度の低下を招く。浅海域では薄くて連続性のよい巣穴化石多産層と一致する場合がある。一般に,見かけ上の時間間隙や多様な微化石群集の存在,海緑石・りん灰土・シデライトなどの自生鉱物で特徴づけられ,イリジウムなどの白金族元素や有機物が濃集していることがある(T.S.Loutit et al., 1988)。通常,コンデンストセクションは最大海進の時期に形成されるので,震探記録断面や地質断面上は最大海成氾濫面,ダウンラップ面として認定される。
執筆者:荒戸 裕之
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

