自生鉱物(読み)じせいこうぶつ(その他表記)authigenic mineral

精選版 日本国語大辞典 「自生鉱物」の意味・読み・例文・類語

じせい‐こうぶつ‥クヮウブツ【自生鉱物】

  1. 〘 名詞 〙 堆積物固結する際に新しくできる鉱物石英・雲母・玉髄など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自生鉱物」の意味・わかりやすい解説

自生鉱物
じせいこうぶつ
authigenic mineral

堆積物中の固結の過程(→固結作用)で化学的および生化学的作用によって新たに形成された鉱物。海底自生鉱物として知られているものは,鉄マンガン鉱物(→鉄マンガン重石),硫化鉱物沸石リン酸塩鉱物海緑石などである。紅海東太平洋海膨などの熱水活動地域では黄鉄鉱黄銅鉱が,中央太平洋海盆底に広く分布しているマンガン団塊中には,バーネサイトや轟石が自生している。またペルー沖や南西アフリカ大陸棚ではリン灰土中の硫酸塩鉱物が重要である。さらに大陸棚から大陸棚斜面にかけては,フィーカルペレット(糞粒)を交代した海緑石が分布している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android