コンフューシアニズム(その他表記)Confucianism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンフューシアニズム」の意味・わかりやすい解説

コンフューシアニズム
Confucianism

儒教主義。孔子を祖とする儒教思想に沿った倫理観。特にシンガポールにおいて 1980年代から進められている経済社会改革運動のスローガンとなっている。シンガポールは英語が公用語中継貿易で知られる国際国家であることから,欧米文化の影響を強く受けており,欧米的な物質主義,個人主義,享楽主義弊害が目につくようになった。優秀な人材の中には海外に移る者もあり,ナショナリズムの希薄化も指摘された。そこでシンガポール政府は,社会,家族,勤勉倹約などの儒教的価値観を国民に浸透させるため,道徳倫理教育・経済社会改革運動を実施している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android