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中継貿易 なかつぎぼうえきentrepôt trade

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中継貿易
なかつぎぼうえき
entrepôt trade

輸入した物資を一時保管したのち,あるいは若干の加工を施したのち再輸出する貿易。中継地で加工する場合は,中継加工貿易という。大洋航路との接点のような交通の要地に位置する国や,政治的理由などで当事国相互の直接貿易が困難な場合の第三国で中継貿易が成立する。オランダ,ベルギーなどは前者の,対中国貿易の接点ホンコンは後者の例であった。中継貿易国は倉庫料,保険料,手数料,運賃,加工賃などの利益を得る。

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デジタル大辞泉の解説

ちゅうけい‐ぼうえき【中継貿易】

なかつぎぼうえき

なかつぎ‐ぼうえき【中継(ぎ)貿易】

輸入した貨物をそのまま、あるいは加工して再輸出する貿易の形態。ちゅうけいぼうえき。

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百科事典マイペディアの解説

中継貿易【ちゅうけいぼうえき】

輸入した貨物を一定期間内に原形のままで,または保税地域で加工・製造して不特定国へ再輸出する方式の貿易。中間貿易とも。これにより諸種の手数料や加工賃を得る。一般にかつては輸出入関税や通過税で制限されていたが,現在では保税制度などで免税とされる。
→関連項目通過貿易南蛮船保税倉庫琉球琉球貿易

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大辞林 第三版の解説

ちゅうけいぼうえき【中継貿易】

中継なかつぎ貿易

なかつぎぼうえき【中継貿易】

輸入した貨物をそのまま、あるいは保税工場で多少の加工をして輸出する貿易。普通、関税は免除される。中間貿易。ちゅうけいぼうえき。 → 加工貿易保税加工貿易

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中継貿易
なかつぎぼうえき
intermediary trade英語
entrept tradeフランス語

貿易貨物が輸出国から輸入国へ直送されず、第三国にいったん陸揚げされ、そこで原形のままあるいは加工を施したのち、本来の輸入国に向けて再輸出される取引をいう。これは、輸出国から輸入国へ直接に輸送するのが政治的に困難であったり、または第三国を経由させたほうが関税が安くなるなどの理由からおこる。中継貿易では、第三国は輸出国に対しては買い手、輸入国に対しては売り手となり、二つの取引の売買契約当事者となる。この点が通過貿易と異なる。また、通過貿易は積み出しに際し輸入地が決まっているが、中継貿易の場合には、最終輸入地が決まらずに蔵置き、加工がなされる場合もある。中継貿易によって第三国には売買差益が入るほか、加工料、運賃、保険料、その他のサービス収入が入る。また、中継貿易は貿易振興や外貨獲得の重要な手段となるため、各種の免税措置を設けて積極的に奨励している国や地域もある。中継貿易港の条件としては、関税のかからない自由港であること、多くの商品が集散する国際的な交通の要所にあること、外貨取引も簡単にできること、などがあげられる。代表的な中継貿易港には香港(ホンコン)やシンガポールがある。なお、中継貿易に似たものに仲介貿易があるが、これは第三国の貿易業者が売買契約当事者とはなるものの、貨物は第三国を経由せず輸出国から輸入国へ直送される。[秋山憲治]

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