倹約(読み)ケンヤク

デジタル大辞泉 「倹約」の意味・読み・例文・類語

けん‐やく【倹約】

[名・形動](スル)むだを省いて出費をできるだけ少なくすること。また、そうするさま。「小遣いを倹約する」
平生へいぜい人には吝嗇りんしょくと云われる程の、―な生活をしていて」〈鴎外高瀬舟
[類語]節約セーブエコノミー切り詰める引き締めるつづめる節するけちるけちけちする出し惜しむ出し渋る爪に火を点す財布の紐を締める財布の紐が堅い始末経済節倹勿体もったい無い惜しいあたら残念残り惜しい名残惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り物惜しみ未練愛惜痛惜去り難い後ろ髪未練がましい後を引くしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない死蔵退蔵無駄遣い浪費濫費散財空費徒費冗費宝の持ち腐れ不経済無にする無になる無に帰する水泡に帰する水の泡捨て金湯水のように使う髀肉ひにくたんリサイクルリユースリメークリバイバルカムバック

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精選版 日本国語大辞典 「倹約」の意味・読み・例文・類語

けん‐やく【倹約】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 出費をできるだけへらし、浪費しないこと。むだづかいをしないで費用を切りつめること。また、そのさま。節倹。節約。
    1. [初出の実例]「喪葬之事務従倹約」(出典続日本紀‐大宝二年(702)一二月甲寅)
    2. 「その比(ころ)、けんやく行なはるとかや聞こえしほどにて、下簾(したすだれ)短かくなされ、小金物抜かれける」(出典:増鏡(1368‐76頃)一〇)
    3. [その他の文献]〔漢書‐龔遂伝〕

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普及版 字通 「倹約」の読み・字形・画数・意味

【倹約】けんやく

節約。質素。〔子、非十二子〕天下を壹(いつ)にし、國家の衡(けんかう)をつることを知らず、功用を上(たつと)び、儉を大(たつと)びて差等を(あなど)る。~以て愚衆を欺惑(ぎわく)するに足る。是れ(ぼくてき)・宋(そうけん)なり。

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