日本大百科全書(ニッポニカ) 「コーネフ」の意味・わかりやすい解説
コーネフ
こーねふ
Иван Степанович Конев/Ivan Stepanovich Konev
(1897―1973)
ソ連の軍人。ロシア連邦のキーロフ州生まれ。1918年共産党に入党。内戦期は軍事コミッサールとしてシベリア・極東で活動。1934年陸軍大学卒業。師団長、軍団長などを歴任したのち、1940年中将でザバイカル軍管区司令官。第二次世界大戦開始後は西部方面軍司令官をはじめ対独戦の各方面軍司令官を務め、クルスク会戦などを指揮、ドイツ、ポーランド、チェコスロバキアの解放作戦に参加した。1946~1950年地上軍総司令官兼陸相代理、一時、退いたのち、1955~1960年ワルシャワ条約機構統一軍司令官、1956~1960年は国防大臣第一代理を兼任した。1944年以降元帥。
[藤本和貴夫]