ごぜえやす(読み)ゴゼエヤス

デジタル大辞泉 「ごぜえやす」の意味・読み・例文・類語

ごぜえ‐や・す

[動サ特活]《「ございやす」の音変化》
「ある」「いる」の意の丁寧語。ございます。
「いままで女郎とちょんきまりのことが―・しねえ」〈洒・公大無多言〉
補助動詞)補助動詞「ある」の意の丁寧語。…でございます。
「そこ所ぢゃあ―・しねえ」〈滑・浮世床・二〉
[補説]活用は「御座りやす」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ごぜえやす」の意味・読み・例文・類語

ごぜえ‐や・す

〘自サ特活〙 (「ございやす」の変化した語) 近世後期、江戸の庶民語。
[一] 「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。
洒落本・公大無多言(1781)「ついにいままで女郎とちょんきまりのことがごぜヱやしねヱ」
[二] 補助動詞「ある」の丁寧語。…でございます。…です。
※洒落本・古契三娼(1787)「そのわけといふは、黒さんの事でごぜへやす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android