デジタル大辞泉 「ゴレスターン宮殿」の意味・読み・例文・類語 ゴレスターン‐きゅうでん【ゴレスターン宮殿】 《Kakheh Golestan》イランの首都テヘランにある宮殿。イマームホメイニー広場の南側に隣接する。19世紀にカージャール朝の王宮として建造。美しいペルシア式庭園があることで有名。現在、民族学博物館をはじめ、七つの博物館がある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界遺産詳解 「ゴレスターン宮殿」の解説 ゴレスターンきゅうでん【ゴレスターン宮殿】 2013年に登録された世界遺産(文化遺産)。イランの首都テヘラン中心部にある豪奢なゴレスターン宮殿は、古典的なペルシャの工芸や建築に、西洋の影響を見事に統合したカージャール朝(1796~1925年)期の名建築物。ゴレスターンとは、「バラの園」を意味し、バラが美しい国として知られるイランを象徴した造りとなっている。周壁に囲まれた宮殿は、テヘランでもっとも古い宮殿建築の一つで、1779年にカージャール家が権力を得たためにテヘランに首都が置かれ、この宮殿が、カージャール朝の政庁となった。池と植物が美しい庭園を囲む形で建てられた宮殿は、カージャール朝の芸術と建築の粋とされ、今日に至るまでのイランの芸術家や建築家にとってインスピレーションの源泉であるとともに、伝統的なペルシャの芸術・工芸と18世紀の建築と技術を結合した新しい建築様式の代表例としても評価されている。◇英名はGolestan Palace 出典 講談社世界遺産詳解について 情報