サイクロイド振り子(読み)サイクロイドふりこ(その他表記)cycloidal pendulum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サイクロイド振り子」の意味・わかりやすい解説

サイクロイド振り子
サイクロイドふりこ
cycloidal pendulum

おもりが鉛直面内でサイクロイド曲線を描いて振動する質点振り子で,振幅大小に関係なく一定周期で振動し,完全な等時性をもつ。これに対し,通常単振り子は振幅が小さい微小振動のときだけ周期がほぼ一定で,近似的に等時性をもつにすぎない。図のようにサイクロイド形の天井に糸の長さ 2a振り子をつるして左右へ振ると,おもり (質量 m ) は同形の曲線を描いて,サイクロイド振り子が実現される。重力加速度g とすると,その周期は で,振幅に依存せず一定である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android