さつき祝(読み)さつきいわい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「さつき祝」の意味・わかりやすい解説

さつき祝
さつきいわい

小正月(こしょうがつ)(旧暦1月15日)の予祝行事の一つ。庭田植ともいう。皐月(さつき)は5月の異称であると同時に田植のことをさす。藁(わら)や松葉を苗になぞらえ、土や雪に刺して田植のまねをする。年頭農事模擬実演することによって、年間の作業が順調に進み、秋の豊作を期待する呪術(じゅじゅつ)的な行事。各家でするものと、神社の神事(しんじ)になったものとがある。また門付(かどづけ)の芸能に変化したものは、家々を訪れて田植踊をみせる。

[井之口章次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む