山川 世界史小辞典 改訂新版 「サバァ王国」の解説
サバァ王国(サバァおうこく)
Saba'
先イスラーム期の南アラビアに最初に(おそらく前8世紀末)成立し,かつ最も長く存続した王国。香料(乳香と没薬(もつやく))貿易と灌漑農業を経済基盤として繁栄し,その富は旧約聖書やコーランに収録されているシェバの女王伝説を生んだ。しかし紀元前後より交易ルートの変動やベドウィンの侵入が原因で徐々に衰え,3世紀末にヒムヤル王国に併合されて滅んだ。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報