最新 地学事典
「サブソルバス花崗岩」の解説
サブソルバスかこうがん
サブソルバス花崗岩
subsolvus granite
N.L.Bowen(1937)の残液系の組成を示す岩石(ノルムサリック鉱物の量が80%以上の岩石)の中で,斜長石とアルカリ長石を含む花崗岩のこと。O.F.Tuttle et al.(1958)命名。アルカリ長石はパーサイトであることが多い。この花崗岩はアルカリ長石のアルバイト量(30%以上,15~30%,15%以下)によって3タイプに亜区分できる。アルバイト量30%以上のものはハイパーソルバス花崗岩と同様に高温で形成されたマグマ起原のものであり,後2者は低温で,特に15%以下のタイプは交代作用で形成された可能性がある。
執筆者:田結庄 良昭
参照項目:ハイパーソルバス花崗岩
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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岩石学辞典
「サブソルバス花崗岩」の解説
サブソルバス花崗岩
ボーエンとタトルが,Ab-Or-H2O系とAb-Or-SiO2-H2O系の相関係と,存在する長石相の種類を基礎にした分類.二種類のアルカリ長石を含む花崗岩で,カリ長石と斜長石の両方が含まれている.この区分はいずれにも花崗岩,閃長岩,ネフェリン閃長岩などが含くまれている.さらにサブソルバス花崗岩はアルカリ長石中のAb成分によって3種類に分けられる.(IIA)アルカリ長石中のAb成分が30重量%以上のもの,(IIB)アルカリ長石中のAb成分が30~15%にあるもの,(IIC)アルカリ長石中のAb成分が15%以下のもの,と分類される.(IIA)は高温でマグマ性であり,(IIC)は完全に低温で結晶化したか再結晶したもの,(IIB)は(IIA)と(IIC)の中間である.交代作用による岩石は(IIC)となると考えた[Tuttle & Bowen : 1958].これらの岩石がマグマ起源の経路を示すことが明瞭というわけではない.
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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