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閃長岩 せんちょうがん syenite

翻訳|syenite

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

閃長岩
せんちょうがん
syenite

中粒ないし粗粒の等粒組織を示し,構成鉱物が他形を有するアルカリ岩系の貫入岩火山岩粗面岩に相当する。アルカリ長石主成分とし,斜長石の量は全長石量の3分の1以下。色指数は 10~40程度。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

せんちょう‐がん〔センチヤウ‐〕【×閃長岩】

深成岩の一。カリ長石曹長石を主とし、若干の黒雲母(くろうんも)角閃石輝石などを含む、完晶質で粗粒の白っぽい岩石。

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岩石学辞典の解説

閃長岩

古くはシエナ地方の角閃石花崗岩の名称であった[Pliny : 77].この岩石はpyrrhopoecilon(赤い点紋があるという意味)と呼ばれている.ウェルナーはこの岩石名をドレスデン近くのプラウエン(Plauen)産の石英角閃石長石岩に使用しsienitと呼んだ[Werner : 1788].ウェルナーのsienitは後にプラウエン岩(plauenite)と呼ばれた.アウイはこの名称を顕晶質の角閃石正長石岩で正長石が多い岩石に用いた[Haüy : 1822].この岩石にはオリゴクレースと黒雲母が含まれている[Rose : 1849].オージャイトを含むものもある[Lasaulx : 1875, Rath : 1875].様々な岩石に用いられた名称であるが,現在では閃長岩は明るい色の顕晶質の岩石で,主としてカリ長石と副成分には長石量の1/3以下のオリゴクレースまたはアンデシンからなり,一種類か複数の有色鉱物を含む岩石に用いている.有色鉱物には角閃石が特徴的であるが,単斜輝石,角閃石,黒雲母,ときに橄欖(かんらん)石も少量含まれる.特に角閃石が特徴的である.化学組成は粗面岩に相当する.石英が含まれることがあり,5%以上含まれるものは石英閃長岩というが10%を超えることはない.斜長石が増えるとモンゾニ岩から閃長閃緑岩さらに閃緑岩へと移行するか,モンゾニ岩から閃長斑糲(はんれい)岩,斑糲岩へと移行する.SiO2に不飽和の場合にはネフェリンなど准長石を伴い,ネフェリン閃長岩となる.エジプトアスワンの古い地名のシエナ(Syene)による.

出典|朝倉書店
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大辞林 第三版の解説

せんちょうがん【閃長岩】

完晶質で粗粒状をなす深成岩。カリ長石を多く含み、有色鉱物として角閃石・黒雲母・輝石のいずれかを含む。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

閃長岩
せんちょうがん
syenite

石英をほとんど含まない(5%以下)か、まったく含まず、アルカリ長石をおもな構成鉱物とする粗粒で完晶質の火成岩。火山岩では粗面岩に相当する。アルカリ長石がさまざまな色を呈するので、閃長岩もアルカリ長石の色に応じて灰、緑、ピンク、赤などいろいろな色のものがある。アルカリ長石の量は長石全体の3分の2以上。アルカリ長石の割合が少なくなるとモンゾニ岩monzonite(黒雲母(うんも)、角閃石、輝石などからなる完晶質粗粒の深成岩)になる。少量の苦鉄質鉱物を伴う。閃長岩には(1)アルカリが比較的少ないものと、(2)アルカリに富むものとがあり、(1)と(2)では造岩鉱物も産出する地質環境も異なる。(1)はアルカリ長石(正長石、正長石パーサイト、微斜長石)、斜長石(灰曹(かいそう)長石(オリゴクレース))、石英、黒雲母、ホルンブレンド、磁鉄鉱、チタン鉄鉱、燐灰(りんかい)石、チタン石、ときには白雲母、普通輝石(オージャイト)、コランダム、(2)はアルカリ長石(正長石、アノーソクレス、微斜長石、曹長石)、黒雲母、アルカリ角閃石(アルベゾン閃石、リーベック閃石、ヘスティング閃石など)、チタンに富む普通輝石、エジリン輝石質普通輝石、磁鉄鉱、チタン鉄鉱、燐灰石、ときには霞(かすみ)石、方沸石などの沸石、ざくろ石からなり、石英をほとんど含まない。石英あるいは霞石を5~20%含む場合はそれぞれ石英閃長岩、霞石閃長岩とよばれる。(1)は造山帯に、モンゾニ岩や花崗(かこう)岩に伴って、(2)はアルカリ岩石区に、アルカリ花崗岩や準長石を含む岩石に伴って産出する。建築用石材に用いられる。英名の由来は、古代ローマの大プリニウスがシエネSyene(現在のアスワン)産の花崗岩に対して用いたことによる。[千葉とき子]

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