サムイェー寺(読み)サムイェーじ(その他表記)bSam yas

改訂新版 世界大百科事典 「サムイェー寺」の意味・わかりやすい解説

サムイェー寺 (サムイェーじ)
bSam yas

中央チベット蔵布江北岸に775年に定礎された最古僧院本堂両側に日月2堂を配し,四隣に各3寺を建て,完成に12年を要した。本堂竣工の779年に開山シャーンタラクシタが6人のチベット人具足戒を授け,最初の僧伽をつくった。落慶法要に当たり,王ティソン・デツェンは王妃以下の百官に崇仏の誓約詔書に署名させ,その趣旨石碑に刻んで残した。本堂は文化大革命の際に破壊されて残っていない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 瑞鳳 山口

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android