僧伽(読み)ソウギャ

デジタル大辞泉 「僧伽」の意味・読み・例文・類語

そうぎゃ【僧×伽】

《〈梵〉saṃghaの音写集団会合の意》仏道修行をする僧の集団。広く在家を含めた集団をいうこともある。

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精選版 日本国語大辞典 「僧伽」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぎゃ【僧伽】

〘名〙 (saṃgha の音訳。和合の意) 仏語。仏道修行の人々の集団。普通は出家の集団をいい、四人以上の和合体をさすが、広く在家を含めた仏教教団全体をさすとみてもよい。そうが。
※本朝文粋(1060頃)五・請被以施無畏寺為定額寺状〈兼明親王〉「僧伽之勤、香華漸積」
※十善法語(1775)七「僧といふは略言なり。つぶさには僧伽といふ。梵言の僧伽、ここには衆和合といふ」 〔韓愈‐送僧澄観詩〕

そう‐が【僧伽】

風俗画報‐一六三号(1892)市内各区の景況「伝法院僧正天台第十一区の僧伽(ソウカ)三十余名を率ひ」

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百科事典マイペディア 「僧伽」の意味・わかりやすい解説

僧伽【そうぎゃ】

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「僧伽」の解説

僧伽(そうぎゃ)

サンガ

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世界大百科事典(旧版)内の僧伽の言及

【サンガ】より

…なお,サンガという語は経済的には商人や職人の〈組合〉を意味する。また仏教ではこの語を〈教団〉の意味に用い,漢訳仏典では〈僧伽(そうぎや)〉と音写される。三宝の一つ〈〉はその略である。…

【僧】より

…とくに男性を僧とよぶのに対し,女性は(あま)とよび,あわせて僧尼ともいう。〈僧〉とはサンスクリットのサンガsaṃghaに対する音写語で,僧伽(そうぎや)とも書き,衆,和合衆と訳す。サンガは元来,集団,共同体の意味で,修行者の集り,教団を指すが,中国では転じて個々の修行者を僧とよぶにいたった(その複数形をあらわす僧侶もまた,日本では個人を指す語に転化した)。…

【大乗仏教】より

…悟りを求める者)を理想的な人間像とみなし,またこの運動に邁進する者を,老若男女を問わず,〈菩薩〉と呼んだ。その信仰集団は,在来の出家者中心の教団である〈僧伽〉(サンガsaṅgha)に対して,〈菩薩ガナ〉(ボーディサットバ・ガナbodhisattva‐gaṇa)と呼ばれる。 彼らはやがて,自らの思想を表明する手段として,新しい経典を次々と作り出していった。…

※「僧伽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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