サルスチウス(その他表記)Sallustius Crispus, Gaius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サルスチウス」の意味・わかりやすい解説

サルスチウス
Sallustius Crispus, Gaius

[生]前86. サビナ,アミテルヌム
[没]前34頃
ローマの歴史家。平民の家に生まれ,出世して元老院に入り,前 54年財務官,前 52年護民官に選ばれキケロ政敵となる。前 50年不品行のかどで元老院を追われたが,カエサルの支持で翌年再び財務官に任じられた。内乱の際にはカエサルの軍を指揮し,アフリカとヌミディア総督を務めて財をなしたが,カエサルの暗殺 (前 44) 以後は引退して,豪奢な庭園を築き,余生著述に捧げた。前 78~67年の歴史を綴った主著『歴史』 Historiae5巻は断片しか伝わっていないが,前 63年の事件を扱った『カチリナ陰謀』 Catilinae Coniuratio,前 111~106年の対ヌミディア戦を扱った『ユグルタ戦役』 Bellum Iugurthinumが現存

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む