カチリナ(その他表記)Catilina, Lucius Sergius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カチリナ」の意味・わかりやすい解説

カチリナ
Catilina, Lucius Sergius

[生]前108頃
[没]前62. ピストリア
古代ローマの政治家。共和政末期の「カチリナ陰謀事件」の首謀者。前 67~66年アフリカを統治。前 64,前 63年の執政官 (コンスル ) 選を M.キケロと争って敗れ,武力で野望をとげようとし,イタリア全土に武装蜂起を計画。エトルリアカンパニアの L.スラの元兵士,ローマ市の不満政治家,若手貴族の支持を得たが,キケロに弾劾され,陰謀に加担した者は逮捕,処刑された。アペニンを越えガリアに軍を転じたカチリナは追討軍と戦って戦死した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む