さんさ節(読み)サンサブシ

デジタル大辞泉 「さんさ節」の意味・読み・例文・類語

さんさ‐ぶし【さんさ節】

江戸時代の流行歌謡。歌詞の中に「さんさ」という囃子詞はやしことばがつく。
三重県民謡で、南部一帯でうたわれる祝い歌。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「さんさ節」の意味・読み・例文・類語

さんさ‐ぶし【さんさ節】

〘名〙 江戸時代の流行歌謡。歌詞のなかにあるはやしことば「さんさ」を曲名としたもの。
① 歌詞の途中に「さんさ」がはいっているものは、元祿一六八八‐一七〇四)以前から流行。もと伊勢神宮の御遷宮式の木遣(きやり)歌から出たといわれ、「さんさ時雨」もこの系統といわれるが確かでない。
浮世草子・男色大鑑(1687)四「過にしや、さんさぶしをうたはせて調譃(たはぶれ)し事もと、手に手を取かはし湯の水になるまでなげくを」
② 終わりに「サンサエー」のはやしことばが付くもの。岩手県地方の「さんさ踊り」でうたう。
③ 三重県の民謡。一名「よいこの節」。「サンサ」「ヨイコノ」などのはやしことばはなくなり、「ハーヨイサヨイサコノサ」のはやしことばがはいり、「ヨイヤナー」で結ぶ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android