サン=シモン主義(読み)サン=シモンしゅぎ(その他表記)Saint-Simonisme

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サン=シモン主義」の意味・わかりやすい解説

サン=シモン主義
サン=シモンしゅぎ
Saint-Simonisme

フランスのユートピア社会主義者サン=シモンの影響を受けた思想家の倫理と論理体系。おもに第二帝政の政策立案者,実践者の思想にみられる。その特徴は第1に,技術者優位の産業主義理念具体案を相即させる実践性にあり,ペレール兄弟,G.オースマン,M.シュバリエらにみられ,第2に政治的,倫理的にも根本変革と理想郷を求める方向であり,B.アンファンタンがその代表である。その権威主義能力主義の思想傾向は第二帝政の政治秩序に適合し,ナポレオン3世自身も「馬上サンシモン」といわれた。

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