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[戦後の黄金時代から衰退へ]
1940年代後半から50年代前半にかけては,〈MGMミュージカル〉の黄金時代で,プロデューサーのアーサー・フリードを中心に,フレッド・アステア,ジュディ・ガーランド,ジーン・ケリーGene Kelley(1912‐96),シド・チャリシー,レスリー・キャロンといったスター,ベティ・コムデン,アドルフ・グリーンのコンビの台本作者,ビンセント・ミネリVincente Minnelli(1913‐86),スタンリー・ドーネンStanley Donen(1924‐ )といった監督など,豊富な人材を契約者としてかかえ,《若草の頃》(1944),《踊る大紐育》(1949),《巴里のアメリカ人》(1951),《雨に唄えば》(1951),《バンド・ワゴン》(1953),《いつも上天気》(1955)など数々の名作を生み出した。これらの名場面はのち《ザッツ・エンタテインメント》(1974)にハイライト集の形で収録されている。 ミュージカル映画は,色彩化と大型化によって技術的に新生面を開いたものの,50年代半ばにはテレビに観客をうばわれて人気を失いはじめ,さらに製作費の高騰によって本数が減少して黄金時代を終えることになる。…
※「ザッツ・エンタテインメント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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