ざめり(読み)ザメリ

デジタル大辞泉 「ざめり」の意味・読み・例文・類語

ざ◦めり

[連語]《打消しの助動詞「ず」の連体形推量の助動詞「めり」の付いた「ざるめり」の音変化「ざんめり」の撥音無表記》…ないようだ。…ないように見える。
「帝、后の御いましめにしづまり給ふべくもあら―◦めり」〈総角

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ざめり」の意味・読み・例文・類語

ざ‐・めり

  1. ( 打消の助動詞「ず」の補助活用の連体形「ざる」に推量の助動詞「めり」の付いた「ざるめり」の転じた「ざんめり」の撥音「ん」の無表記 ) …ないようだ。…ないようにみえる。
    1. [初出の実例]「かぐや姫例も月をあはれがり給へども、此頃と成りては、ただ事にも侍らざめり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 「はやく跡なき事にはあらざめりとて」(出典:徒然草(1331頃)五〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android