ザラ峠(読み)ザラとうげ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザラ峠」の意味・わかりやすい解説

ザラ峠
ザラとうげ

佐良 (ざら) 峠とも書く。富山県南東部,立山連峰鷲岳と獅子岳の間の鞍部にある峠。黒部湖の西に位置する。標高 2348m。西方立山温泉へ下る斜面カルデラ壁の崩壊が著しく,小石の多いざらざらした山路であることが地名の由来。天正 12 (1584) 年 11月前田,上杉両家に圧迫された佐々成政徳川家康の援助を求めるために雪の中を越えたと伝えられる。信州から針の木峠を越え,五色原を経て立山と立山温泉にいたる道にあり,古くから立山信仰の参詣路として利用された。中部山岳国立公園に属する。

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