最新 地学事典 「ザンダー学派」の解説
ザンダーがくは
ザンダー学派
Sander’s school 独◆Sandersche Schule
B.Sander(1911, 30)の方法と概念に基づいて,岩石の変形構造の研究を進める学派。ザンダーの方法は,ある領域内において岩石のすべての構造要素がどのように配列するかを統計的に解析し,各要素間の幾何学的関係を解析するものである。このような方法による研究は,変形を受けた岩石の構造要素の間にみられる顕著な幾何学的調和性と対称の共通性を明らかにした。ザンダーは,原岩の構造特性とそれに作用する応力の対称性によって岩石の変形運動の対称性が規定され,それが岩石の構造上の諸特徴の対称に反映されると考え(ザンダーの対称原理),これを岩石構造の解釈の基礎とした。1950年ごろまでの成果はB.Sander(1948, 50),W.H.Fairbairn(1949)によって総括され,60年ごろまでの成果はF.J.Turner et al.(1963)によってまとめられている。
執筆者:原 郁夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

