山川 世界史小辞典 改訂新版 「シトー修道会」の解説
シトー修道会(シトーしゅうどうかい)
Ordo Cisterceiensis
12~13世紀に全西欧に勢威を誇った修道会。1098年聖ロベールがブルゴーニュのシトーに建てた修道院に始まる。3代修道院長ハーディングが会に組織し,聖ベルナールの入会とともに全盛期に達した。聖ベネディクトゥス戒律の精神に則った厳格な生活を実践し,清貧と労働を実行する。このため司牧はせず,荒野の開墾に従事し,教会建築も独自の単純さを重んじた。組織上,支修道院の独立性に特色がある。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報