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修道会 しゅうどうかいordo; congregatio; societas; institutio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

修道会
しゅうどうかい
ordo; congregatio; societas; institutio

キリスト教カトリックにおいて完徳のための共住生活を根幹とする共同体。会士は清貧,貞潔,従順の公誓願を立てる。これには盛式と単式があり,ordoの名をもつ創立年代の古い修道会は前者を,congregatioなどほかの比較的近代の修道会は後者をとる。盛式と単式との区別は教会の認可によるもので,教会法上前者の修道者の,たとえば売買行為は無効かつ非合法とされるのに対して後者は非合法ではあるが無効とはされない。修道会は4つの戒律 (バジリウス,アウグスチヌス,ベネディクト,フランシスコによるそれぞれ) のどれかに準拠し,固有の会憲をもち,教皇または各地司教の認可を必要とする。成員の点では男女の区別のほか,修道参事会,司祭修道会,平修士修道会,騎士修道会などが区別される。経済的基盤の点からは普通の修道会と托鉢修道会 (会も会士も財産をもたない) に分れるが,この区別は現在では空文化している。また修道生活は観想生活と布教,教育,看護などそれぞれの会が目的とする活動より成るが,その比重によって観想的修道会と活動的修道会がしばしば区別される。修道会の起源は東方にあり,すぐれた隠修士のもとに信者が集るようになったのが始りで,3~4世紀にパコミウスは住居を壁で囲んで禁域制をしいた。 340年頃この制度は西方に伝わり各地に広まったが,ベネディクトの創始した形態がベネディクト会として特に発展した。 10世紀クリュニー修道院,11世紀シトー会などの改革を経て,12世紀には十字軍の影響で騎士修道会が生れた。 13世紀には托鉢修道会の創立という徹底した改革がなされた。対抗宗教改革期にも新たな会が多数生れたが,なかでも 16世紀のイエズス会は特に外的任務への献身を考慮した新しい形態を生み出した。フランス革命期にその領域にあった多くの修院はこわされたが,現在も多くの会が世界に多様な活動を展開している。

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デジタル大辞泉の解説

しゅうどう‐かい〔シウダウクワイ〕【修道会】

カトリック教会によって認可された修道団体。祈りと労働に専心する修道会と院外での布教・教育・慈善などに携わる修道会に大別され、前者にベネディクト会シトー会、後者にドミニコ会フランチェスコ会カルメル会イエズス会などがある。

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百科事典マイペディアの解説

修道会【しゅうどうかい】

キリスト教会において,教会の正当な権威によって認可され,一定の戒律(会則)にのっとり,三修道誓願(清貧,貞潔,従順)を立てて共同生活を営む男(修道士)または女(修道女)の団体。
→関連項目修道院

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅうどうかい【修道会】

キリスト教世界において,合法的な教会の権威によって認可され,会員が共通の会憲(インスティトゥトゥムinstitutum)のもとで修道生活を営む組織をいう。その場合,キリスト教の四大修道会則(レグラ=戒律)といわれる〈バシリウス会則〉〈ベネディクトゥス会則〉〈アウグスティヌス会則〉〈フランシスコ会則〉のいずれかに準拠するものを盛式誓願修道会(オルドordo),会憲のみによるものを単式誓願修道会(コングレガティオcongregatio),両者を併せてレリギオreligioという。

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大辞林 第三版の解説

しゅうどうかい【修道会】

教会によって公認された修道団体。修道院内で生活し、祈禱きとうと労働に専念する修道会(厳律シトー会・ベネディクト会など)、主に修道院外で宣教・教育や社会福祉事業に携わる修道会(フランシスコ会・イエズス会・聖心会など)などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

修道会
しゅうどうかい
religious order

ローマ・カトリック教会によって認可された共同生活による修道団体。その生活の場を修道院monasteryという。各修道会にはそれぞれの活動目的に応じた会の規則(会則)が定められており、その性格はさまざまである。教会法上は、法的拘束力の強い盛式誓願(誓願とは修道者になる際に神との間に結ぶ約束をいう)をたてるオルドordo(ラテン語)、order(英語)と、拘束力の比較的弱い単式誓願によるコングレガティオcongregatio, congregationとに大別される。ベネディクト会、シトー会、アウグスティヌス隠修士会、フランシスコ会、ドミニコ会など中世以来の伝統に従うものは多く前者で、近世以降数多く設立された活動的修道会は、イエズス会を除いて、もっぱら後者である。両者をあわせてレリギオreligio, religionと総称する。
 修道生活の形態、目的の別によっては、禁域にこもって祈りと労働の生活に専心する観想修道会(ベネディクト会、シトー会、カルトゥジオ会など)、主として13世紀に設立され、民衆のなかでの布教活動にも従事する托鉢(たくはつ)修道会(ドミニコ会、フランシスコ会、カルメル会、アウグスティヌス隠修士会など)、修道参事会員canonici regularesによる修道参事会(プレモントレ会など)、比較的自由な戒律のもとで布教、教育、慈善、社会事業など、社会のなかでの活動に携わる活動修道会(イエズス会、サレジオ会、神言会など)などが区別される。ほかに、騎士の身分の人々による騎士修道会(ヨハネ騎士修道会、神殿(テンプル)騎士修道会、ドイツ騎士修道会など)、病人看護を目的とする看護修道会(ヨハネ騎士修道会、カミロ会、神の聖ヨハネ病院修道士会など)もある。修道者の大半が司祭であるものを司祭修道会、逆の場合を修士修道会(ラ・サール会など)とよぶこともある。[鶴岡賀雄]

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世界大百科事典内の修道会の言及

【キリスト教】より

…また首都の総主教に俗人が任命されたことも数度に及ぶが,これもビザンティン教会の地位を如実に物語っている。俗権を脅かしうる唯一の勢力は修道院であるが,修道会が成立しなかった東方では修道院の横のつながりは弱かった。なお修道士には熱狂的な信仰に支えられて世俗を捨てる者と積極的に教会政治に関与する者があった。…

【ローマ・カトリック教会】より

…教階制度は教会が権威主義的な支配の体制であるかのような印象を与え,過去において実際にそのような弊害も生じたが,その本質と精神においては信徒と教会全体の福祉に奉仕するための制度である。第2の特徴は,教会の宗教的・精神的生活を活性化し,豊かにするのに大きな役割を果たしてきた修道会の制度である。修道会は,それぞれの目標,創立者の精神などにもとづいて,きわめて多様な制度的形態をとり,また時代の要求に応じて変化していく面もあるが,その理想はつねに,福音書に示されたキリストにならい従う生活に徹することである。…

※「修道会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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