ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シナジーセラミックス」の意味・わかりやすい解説 シナジーセラミックスsynergy ceramics 一見矛盾する複数の機能をもつセラミックス。シナジーは「相乗効果」や「共生」を意味する言葉。通産省が 1994年度から産業科学技術研究開発制度を利用する最初のプロジェクトとして開発を始めた。工業技術院名古屋工業技術研究所 (→産業技術総合研究所中部センター) は,ファインセラミックスの一種のアルミナを改良し,強さ,しなやかさという相反する性質が,いずれも従来品を大きく上回るシナジーセラミックスのアルミナを開発した。従来のファインセラミックスは,強度や耐熱性などの単一機能を目標にしたのに対し,高次構造制御と呼ばれる手法で,さまざまな機能を高いレベルで実現させることを目指している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by