シビル(その他表記)Sybil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シビル」の意味・わかりやすい解説

シビル
Sybil

イギリス政治家 B.ディズレーリ政治小説。 1845年刊。シビルは主人公名前である。後年,ディズレーリが実現に努力するトーリー民主主義の理念を表明したものとされ,産業革命下のイギリス労働者階級の悲惨な状態を救済することを論じたものである。なお,同年エンゲルスの『イギリスにおける労働者階級の状態』が出版されているが,迫真力において『シビル』はこれにまさるとも劣らないといわれている。

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世界大百科事典(旧版)内のシビルの言及

【イギリス】より

…そして工業化の進展にもかかわらず,国をあげてジェントルマン志向の強まったのが,このビクトリア時代であった。 ところでこの〈ジェントルマンの国〉は,世界最初のプロレタリアート(労働者)階級を広範につくりだしており,ディズレーリの小説《シビル》(1845)の一節を借りれば,〈お互いになんらの交渉も親愛の情もなく,お互いに思想,習慣,感情を異にする,二つの国民〉から成る国でもあった。〈二つの国民〉,すなわちジェントルマンであるか否かの間に越え難い決定的な線が引かれている点に,イギリスの社会構成の最大の特徴が存する。…

※「シビル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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