シャルグラン(読み)しゃるぐらん(その他表記)Jean-François Thérèse Chalgrin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャルグラン」の意味・わかりやすい解説

シャルグラン
しゃるぐらん
Jean-François Thérèse Chalgrin
(1739―1811)

フランス新古典主義建築家。パリに生まれ、ブレーやイタリア人セルバンドニGiovanni Nicolò Servandoni(1695―1766)に師事する。ローマ大賞を受賞して、1758~63年ローマに留学、帰国後はパリで活躍し、サン・フィリップ・デュ・ルール聖堂(1769~84)、サン・シュルピス聖堂の北塔(1777)、リュクサンブール宮改築(1795~1805)など、新古典主義の重要な作品を残した。とくに名高い代表作は、1806年に着手し、死後の36年に完成したエトアール凱旋(がいせん)門である。

[篠塚二三男]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャルグラン」の意味・わかりやすい解説

シャルグラン
Chalgrin, Jean-François-Thérèse

[生]1739. パリ
[没]1811.1.21. パリ
フランスの建築家。エティエンヌルイブレ弟子で,フランス・パラディオ主義建築の代表者の一人。 1764年にローマのバシリカ式聖堂にならって,パリのサン・フィリップ・デュ・ルール聖堂を設計し,古典主義建築家の地位を固めた。そのほかコレージュ・ド・フランス (1778) ,リュクサンブール宮殿 (1803~07) ,オデオン座 (1807) の増改築に活躍し,死後完成したパリの凱旋門 (エトアール凱旋門,1806~36) の設計者として有名。

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