エトアール凱旋門(読み)エトアールがいせんもん(英語表記)Arc de triomphe de l'Étoile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エトアール凱旋門」の意味・わかりやすい解説

エトアール凱旋門
エトアールがいせんもん
Arc de Triomphe de l'Étoile

パリエトアール広場 (シャルル・ド・ゴール広場) に建つ巨大な記念門。1806年ナポレオン1世がフランス軍の戦勝を記念して,古代ローマの凱旋門にならって建造させた。ジャンフランソアテレーズシャルグランの設計で,1836年に完成。新古典主義建築形態をもち,高さ 50m,幅 45m。壁面を飾る大浮彫『ラ・マルセイエーズ(1792年の義勇兵出陣)』 (1833~36) はフランソア・リュードの作。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エトアール凱旋門」の意味・わかりやすい解説

エトアール凱旋門
えとあーるがいせんもん
Arc de triomphe de l'Étoile

パリのエトアール広場(現在の名称はシャルル・ドゴール広場)の中央に建つナポレオン1世時代の戦勝記念碑。1806年皇帝の命令のもとにシャルグランの設計で計画され、グーストおよびペルシエ改案を経て36年に完成された。高さ50メートル、幅45メートル、奥行22メートルの規模をもつこの巨大な記念碑は、壁面にリュードの手になる「ラ・マルセイエーズ」(進軍)、プラディエ、コルト、エテックスらの浮彫り装飾をもち、当時の新古典主義様式を代表する作品となっている。大アーチの真下には1920年以来、永遠の灯とともに、無名戦士墓碑が安置されている。

[名取四郎]


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