ぶれ(読み)ブレ(その他表記)Boullée, Étienne-Louis

デジタル大辞泉 「ぶれ」の意味・読み・例文・類語

ぶれ

正常位置からずれること。
写真撮影で、シャッターを切るときカメラが揺れること。また、そのため画像が不鮮明になること。「手ぶれ
態度考え方方針などがあれこれと揺れ動くこと。「首相発言ぶれが目立つようになる」

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精選版 日本国語大辞典 「ぶれ」の意味・読み・例文・類語

ぶれ

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ぶれる」の連用形名詞化 ) 定まった位置から動いてそれること。また特に、写真撮影などの場合にカメラが動くこと。
    1. [初出の実例]「それに、あのプスモスというのは、軽快なだけ、ブレがひどいのだ」(出典:鉛筆ぐらし(1951)〈扇谷正造〉サラリー白書)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ぶれ」の意味・わかりやすい解説

ブレ
Boullée, Étienne-Louis

[生]1728.2.12. パリ
[没]1799.2.16. パリ
フランスの建築家。 J.ブロンデル弟子。幾何学的な単純な形態を求めた新古典主義の代表者で,社会問題に興味をもち,地域計画や都市計画に関心を示した。 1762年より王立建築アカデミー会員。 J.シャルグラン,J.デュランなどナポレオン時代の優秀な建築家を養成し,パリのポン・ヌフのための彫刻の審査員になった。主作品にはパリのサン・ロック聖堂のカルバリ礼拝堂 (1763) ,パリのオテル・ブルノイ (72) などがあるが,むしろ革新的な建築理論で評価されており,ベルサイユ宮殿の改築計画 (80) や,国立図書館 (84) ,巨大な球形でできたニュートン記念堂 (85頃) (→球形建築 ) などの大規模な計画案で知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ぶれ」の意味・わかりやすい解説

ブレ
ぶれ
bourrée フランス語

17世紀から18世紀中ごろにかけて流行した舞曲。オーベルニュ起源ともいわれるが、音楽は速い二拍子で、上拍から始まる。とくにフランスのルイ14世の宮廷では、パ・ド・ブレpas de bourréeを中心としたステップとともに、舞踏会やオペラリュリラモーの作品)で用いられた。器楽では組曲に取り入れられ、バッハは二つのブレを対にしてサラバンドのあとに置いている。一方、現在でもフランス各地で踊られている民俗舞踊には、二拍子(ベリー、ラングドック地方)と三拍子(リムーザン、オーベルニュ地方)がある。19、20世紀の作品(シャブリエ『気まぐれなブレ』、ルーセル『ピアノ組曲』作品14)には、民俗舞踊からの影響が多く認められる。

[関根敏子]

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