シャンハン県(読み)シャンハン(その他表記)Shanghang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャンハン県」の意味・わかりやすい解説

シャンハン(上杭)〔県〕
シャンハン
Shanghang

中国華東地方,フーチエン (福建) 省南西部,ロンイエン (竜岩) 地区南西部の県。タイマオシャン (玳瑁山) 山脈南端を刻むティン (汀) 江の中流域を占める。ほとんどが山地,丘陵地で,森林資源が豊富。用材のほか干したけのこ,シイタケ,松やに,漢方薬材などの産出が多い。茶とタバコが栽培され,タバコは水煙糸 (水たばこ用刻み葉) に加工される。製紙工場も立地。出力 40万 kWのティン江水力発電所があり,鉄,石炭埋蔵も多い。 1927~37年の第2次国内革命戦争では革命根拠地となった地域で,東部のクーティエン (古田) は共産党の古田会議の開かれた地である。人口 44万 3083 (1990) 。

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