法則の辞典 「シュヴァルツシルト半径」の解説 シュヴァルツシルト半径【Schwarzschild radius】 球対称に分布した質量 M の系の半径 R が,重力の影響で収縮していくと,表面から放出される光の波長は長波長側へと変位する.このとき,R が Rs(=2GM/c2)という極限値になると,無限の赤方偏倚を受けることになる.この Rs をシュヴァルツシルト半径という.R<Rs の系はいわゆる「ブラックホール」となり,R=Rs を事象の地平線という.シュヴァルツシルトの外部解*の項も参照されたい. 古典的に考えると,シュヴァルツシルト半径より内側からのエネルギーは外部へ到達できないことになる(ホーキング効果*の項も参照). 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報