しんねこ(読み)シンネコ

デジタル大辞泉 「しんねこ」の意味・読み・例文・類語

しんねこ

男女が差し向かいで、むつまじく語り合うこと。
「いや其方の方じゃ、もう―をきめて居るんだな」〈荷風あめりか物語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「しんねこ」の意味・読み・例文・類語

しん‐ねこ

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 男女がさしむかいで、むつまじく語らうこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「何れの妹妓(おいらん)色男にあふてふ真猫(シンネコ)のほちほちならんと、楼のいとど心悪(にくく)」(出典洒落本・やまあらし(1808)二)
  3. 静かでしんみりしていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「『船の内でも松三郎さんはお話しさへもなされませぬ』『ただしんねことは気の悪い』」(出典:歌舞伎・浮世清玄廓夜桜(1884)大詰)

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