普及版 字通 「シン・ひもろぎ」の読み・字形・画数・意味

11画
(異体字)
12画
[字訓] ひもろぎ
[説文解字]

[字形] 形声
声符は辰(しん)。辰は蜃の初文で、蜃肉・蜃器をいう。〔説文〕一上に字を
に作り、「
なり。
(い)るるに蜃を以てす。故に之れを
と謂ふ。天子親しく同姓に
(おく)る
以(ゆゑん)なり」とあり、字はまた
に作る。〔周礼、春官、大宗伯〕に「
膰(しんぱん)の禮を以て、兄弟の國を親しましむ」とあり、社稷の祭肉を同姓に頒かった。〔国語、晋語五〕に「
を
に受く」とあり、軍行のときはその社肉を奉じて出行した。金文にみえる
(しん)は
の形に従い、軍行のとき
を奉ずる形とみられる。わが国のひもろぎにあたる。[訓義]
1. ひもろぎ、祭肉。
2. 脣と通じ、くちびる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕
ヒラク 〔字鏡集〕
ワキサシ[語系]
(
)・蜃・
zji
nは同声。辰は蜃の象形。振・賑tji
nは声近く、振は振救、賑に賑給の意があり、辰に呪的な意味がある。[熟語]
膰▶[下接語]
帰
・受

12画
(異体字)
11画
[字訓] ひもろぎ
[説文解字]

[字形] 形声
声符は辰(しん)。〔説文〕一上に「

なり。
(い)るるに蜃を以てす。故に之れを
と謂ふ。天子親しく同姓に
(おく)る
以(ゆゑん)なり」とあり、〔周礼、春官、大宗伯〕に「
膰(しんぱん)の禮」のことがみえる。金文に
に作る字があり、
肉そのものを用いたようである。文献に多く
の字を用いる。
字条参照。[訓義]
1. ひもろぎ、祭肉。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

